人手不足の世の中で勝ち残る企業~高齢者の再活用

何度もこちらで書いてはおりますが、企業は今人手不足であり、これは誰でも知っている有名企業でもいえる現状です。

中小企業はそんな中で、更に大企業よりも状況が厳しく、応募さえ来ない、といった問題を抱えています。

そこで中小企業として目をつけていただきたいのが、「定年を過ぎた人材を確保すること」すなわち「高齢者の再活用」です。

例えば、その企業で60歳が定年だとしても再雇用または継続雇用で65歳まで働いてもらう、でもいいですし、または全く異なる業界でご経験を積まれた上で定年を迎えた方を新たに雇用する、といったことでもよいでしょう。

ただし、前者であるならもとからその企業に在籍されたいらしたのでそのまま違和感なく業務に溶け込めると思われますが、後者は若い人を新たに迎え入れるより難しい可能性が高いです。

私が関わっている企業においても、以前誰もが聞いたことのある大企業を長年勤めあげて定年されたのち、新たな会社としてとある方を雇ったという事例がございましたが、その方は残念ながら数か月でその会社を去りました。

勿論会社側、その方側それぞれ問題があっての退職なわけですが、会社側としていえることは、ただ漠然と「大企業でずっとやってこられた方だしなんとかなるだろう」と見切り発車したことが問題だったといえます。大企業にいらした方だからこそのプライドやら考え方、そうした擦り合わせが全くできていなかったのでしょう。

中小企業は、そうした「出来上がった人」の面倒なんて見れないよ、というのでは、いつまでたってもそうした中でのいい人材とめぐりあえません。そうした方を受け入れるような体制を、経営者層も一生懸命知恵を絞り、マニュアルにするでもいいです、何らかの対策を打つ必要に今こそ変化していっていると思います。
そうした方々は、今までの経験を活かして、今までその会社として考えもしなかったような素晴らしいアイディアを持っていらっしゃる可能性も高いのですから。

大企業でいえば、たとえばネスレ日本社は他の企業を定年退職した方など60歳以上の高齢人材を本格的に雇用する「シニアスペシャリスト採用」を実施しはじめる動きをしております。

勿論、こうした年齢の高い方を採用する際に使える助成金もございます。

中小企業の生き残りをかけて、その会社に入りやすい仕組みづくりを是非作り出していきましょう!